サーモン 納豆 赤ウインナー ビール チャーハン フラットホワイト カレー ネギ ハムカツ ナスの漬物 パンオショコラ チョコレートパフェ僕はこう羅列すると何ともまぁ質素だな、と思いました。
今回のタイトルは、パリで本屋に行こうとフラフラ歩いている最中に、本当に漠然と「晩餐」という言葉が頭に浮かんで、「晩餐~晩餐~」 と頭の中でリズムをつけ歌いながら入った一件目の本屋の陳列に最後の晩餐の絵が描かれた冊子を見つけたのがきっかけでした。 本当に偶然の出来事なのですが、そういう偶然は大切にしたいじゃないですか。 ただそのまま最後の晩餐をテーマの言葉にしたり、モチーフにしたり、ものづくりの基点にするのは、とても恥ずかしく、抵抗がありました。 そこからリサーチを重ね、ご馳走(feast)という言葉がしっくりくるなと思い、ご馳走について考えました。
食べ物はもちろんそうなのですが、冒頭に挙げたように質素なものだったので、自身にとっての「ご馳走」な時間、人、空間。 それら全てに当てはまるのが、「冬」でした。 とても私的なご馳走ですが、一番内側を一番外側で共有することがファッションだと思うので、自身のご馳走をみなさんに振る舞いたい、と思いました。 さらに、プール通いを再開し、泳ぐ前に一度頭の先まで潜るのですが、その初めの幻想への潜水がとても素敵で一番好きな瞬間で、そのきっかけを作る情景を描きたいと思い、 今回のタイトルは’DIVE INTO WINTER FEAST’にしようと思いました。 SHINYAKOZUKAのファッションがあることで、みなさんの日常が、情景が、時間が、ご馳走になる。 友達とはしゃぐ時。 1人でお酒を飲む時。 しんどい時の次の日に無双な気分で街を歩きたい時。 エトセトラ。 そんなご馳走のプールを振る舞いたいです。 そして、思いっきりダイブしてもらいたいです。 みなさんのご馳走に囲まれた素敵な情景を、陰で顔出しをせずイメージしながら、ビール片手にニヤニヤしていたいと思います。 それもまた、僕にとってのご馳走です。 みなさんのご馳走は何でしょうか
大好きな人と食べる何でもない夕食 年末年始に幼い頃からの友人と飲んだ後に一緒に歩く夜道 普段言えない事を狂気を身に纏い、真っ直ぐに歌う憧れのミュージシャン達 冬の見た目 冬の匂い 冬の仕草 ファッションを描く事 僕はこう羅列すると何とも、まぁ。 ISSUE #5 ‘DIVE INTO WINTER FEAST’ ‘幻想へ潜水’