独創的な油性木版画技法とレースペーパー作製技法を軸に創作を展開するしろこまタオ。
19世紀フランス・パリのモード誌”プチ・クリエ・デ・ダーム”や“ラ・モード・イリュストレ”、 19世紀末ベルギーのニードルポイントレース”ポワン・ド・ガーズ”など、自身のアンティーク蒐集品から着想を得たモチーフ群を木版画にしています。
本展「ラ・ミショディエール通りでみた夢」では、1883年に出版されたエミール・ゾラによる小説「ボヌール・デ・ダム百貨店」に登場する、 ラ・ミショディエール通りからインスパイアされたハート型木版画作品を中心に展示いたします。
オリジナルレースペーパーと油性木版画技法による静謐な木版画世界をぜひご高覧ください。
magic rabbit 01 -papillon de nuit-
2024 woodcut, papercutting, embossing 520×459(mm) ed.5
Photo : michiko ISHIKAWA
magic rabbit 03 -papillon de nuit-
2024 woodcut, papercutting, embossing 391×309(mm) ed.5
Photo : michiko ISHIKAWA
w-p-03-10 ‘24 04 02
2024 woodcut, papercutting, embossing 217×323(mm) ed.5
Photo : michiko ISHIKAWA
【Artist Statement】
ラ・ミショディエール通りで夢をみた。
ショーウィンドウに飾られていたのはうさぎの絵。
アランソンレースの魔法が寂しい空腹を癒してくれる。
今だけはガラスの向こうに夢をみてもいいかしら?
I dreamed on Rue de la Michodiere.
The picture of a rabbit was displayed in the shop window.
The magic of Alençon lace heals my lonely emptiness.
Just for now, is it okay for me to dream beyond the glass?
【Profile】
しろこまタオ/Tao Shirokoma
1994年生まれ。2021年多摩美術大学大学院修了。
独創的な油性木版画技法とレースペーパー作製技法を軸に創作を展開。
19世紀フランス・パリのモード誌”プチ・クリエ・デ・ダーム”や“ラ・モード・イリュストレ”、
19世紀末ベルギーのニードルポイントレース”ポワン・ド・ガーズ”など、
自身のアンティーク蒐集品から着想を得た独自の木版画世界を築いている。
主な展覧会に、「Moth Wings -Papillon de Nuit-」 (WATERMARK arts & crafts、東京、2024) 、
「e-13 -woodcut, papercutting, embossing-」 (クマ財団ギャラリー、東京、2023)、
「Exhibition No.7 -○-midori-1-」(H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI、東京、2021)、
NEWoMan横浜 1F ウィンドウディスプレイ展示(2021)など。