自由が丘から東横線に乗り、大井町線に乗り換えて二子玉川駅までいつも通り通勤をしています。だいたいこの時間あたりで錨(イカリ)の校章が入った雙葉のセーラー服の集団とホームで出会います。 大体の生徒さんが参考書を読んで試験に備えている中、ひとりだけ珍しく文庫本を読んでいる生徒さんがいらっしゃいました。
ふと表紙を見てみるとノーベル文学賞作家のガルシア・マルケスの『百年の孤独』でした。半世紀以上前の1967年のラテンアメリカ文学の最高傑作といわれる作品で、先月まで玉川髙島屋の5Fの紀伊国屋書店で大々的なコーナーが設けられていました。 横目でチラチラとはみていましたが、難解な作品なのは周知でしたから自分には難しいかな、ということでパスしていましたが、ホームにいた女子高生を思い出して今回は購入してみることにしました。
ストーリー自体はある一族の100年に渡る栄枯盛衰を描いた作品なのですが、一文が長いことと、聞きなれないラテン系特有の登場人物が次から次に増える事。なので家系図を見ながら、ときにはYouTubeで解説動画を見ながら読み進めています。やっと104ページまでといったところですが、脳の皺と皺に刻み込まれて咀嚼するにはまだまだ時間がかかり根気が必要です。 私の読解の感覚が以前に比べてかなり鈍化したのを身につまされます。
話は変わりますが、足先のちょっとした感覚の違和感、異物感などはすぐに気づくものです。ちいさな小石やもうすぐ穴が開きそうなあの感覚。紐の緩みからくる歩き方の変化など・・。
ソックスを通じていろいろな情報が伝わってきます。 またそのソックスの柄も絵画や音楽を鑑賞するように各々の琴線に触れたものだけが選ばれます。
柄はもちろん、生地の肉の厚さが普段のコーディネートと相性が良いのかどうかなど、いろいろな情報が頭の中を駆け巡り判断をしていきます。
敏感肌の方でしたらゴムの締め付けなども重要なポイントとなります。ゴムの跡が付くと痒くなりますよね。
そんなこんなでソックス一つを選ぶときも様々な感覚を呼び起こしながら選ぶアイテムのひとつです。
この秋はどんな柄を選ばれますか?
『百年の孤独』にこんなフレーズがありました。
ジプシーの言葉で「物にも命がある。問題は、その魂をどうやってゆさぶり起こすかだ」。
物に魂を吹き込んでみませんか? ちなみにこちらの『百年の孤独』はネットフリックスにて映像化の準備中とのこと。楽しみですね!
それではまた次週まで。
ブランド紹介 【 ANTIPASTANTIPAST( アンティパスト)】
テキスタイルデザイナーとして活動していたジヌシジュンコとカトウキョウコが、雑誌や広告のコスチュームやアクセサリーを共同で製作しブランドをスタート。イタリア料理の前菜を意味するブランド名は、ファッションにおいて洋服をメインディッシュとすると小物は前菜であり、ファッションの楽しみを刺激する存在でありたいというコンセプトです。また、ANTI-PAST“過去ではなく”=未来に向かってという意味も込められ、自由にスタイリングを楽しむためのオリジナリティ溢れるクリエーションを行っています。
【 二子玉川店ブログ担当】 -撮影・執筆- 戒田格(かいだ いたる)
愛媛大学法文学部卒。学習院大学大学院人文科学研究科フランス文学博士前期課程修了。 goldie横浜店9年→二子玉川店(ただいま4回生)
最近、YouTubeの白雪姫の東北弁のアフレコショート動画にはまっています。どなたかネイティブの発音出来る方いらっしゃいましたらご教授くださいませ。
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