アッシュペーセレクション
- 今も、未来も -
#3 CAROLINA BUCCI ミサンガブレスレット
アッシュ・ぺー・フランスが数十年に渡り提案してきた、「永遠の定番アイテム」。それぞれのクリ エイターが持つ独自の美学やストーリーによって生み出された名作たちは、トレンドに関係なく、 持ち主のアイデンティティを際立たせます。この連載では、誰もが気になるアッシュペー の「あの名作」の魅力を紐解きます。
名門ジュエラーから生まれたシルクとゴールドのコンビネーション
イタリア・フィレンツェのジュエリーブランド、CAROLINA BUCCI(キャロリーナ・ブッチ)は、1885年ポンテベッキオにて創設された宝石商を起源に持ちます。ジュエラーの一家に生まれたキャロリーナは、フィレンツェに何世紀も伝わる技術を使い、カラフルなシルクコードと18Kゴールドチェーンを編み込んだ“ラッキーブレスレット(通称 ミサンガブレスレット)”から、自身のブランドをスタートしました。ミサンガブレスレットは彼女がまだ幼い頃、友情の証として友人とミサンガを交換した思い出に着想を得たもの。何十色ものカラーバリエーションから、一つ一つの色にラッキーチャームを着けたこのブレスレットは、やがて世界の名だたる百貨店やセレクトショップで取り扱いがスタートするようになりました。
01 伝統技術とモードの融合
「手仕事」は、キャロリーナ・ブッチの真髄とも言える要素。シルクコードと18Kゴールドチェーンを編んだミサンガブレスレットも、フィレンツェに代々伝わる伝統技術を用いたものです。現在も、職人たちがポンテベッキオに構えた工房で、手作業で編み込む作業を行なっています。
キャロリーナは多感な幼少期から、周りを宝石職人たちや工具に囲まれて育ちました。彼女は先祖から伝わる技術を大切に繋ぎながらも、自身の感性や経験をものづくりに落とし込み、今の日常にフィットする新感覚のファインジュエリーを提案しています。