アッシュペーセレクション
- 今も、未来も -
#1 JAMIN PUECH 刺繍バッグ
アッシュ・ぺー・フランスが数十年に渡り提案してきた、「永遠の定番アイテム」。それぞれのクリ エイターが持つ独自の美学やストーリーによって生み出された名作たちは、トレンドに関係なく、 持ち主のアイデンティティを際立たせます。この連載では、誰もが気になるアッシュペー の「あの名作」の魅力を紐解きます。
職人の手仕事に遊び心が光る、アッシュ・ペー・フランスの不朽の名作
フランスのバッグブランド、JAMIN PUECH(ジャマン・ピュエッシュ)。1991年、若手デザイナーにとって最も権威のあるコンテスト「イエール国際モードフェスティバル」で1位を獲得し、華々しいデビューを飾りました。その実力は瞬く間にファッション業界に広がり、パリやロンドンの有名メゾンでアクセサリーデザインを手掛けます。1996年に最初のブティックをパリにオープン。1999年には、フランス版ELLE誌による「2000年を代表するデザイナー50人」に選ばれます。初代デザイナーの引退後、現在はJAMIN PUECHデザインチームが毎シーズンコレクションを発表しています。フラワー刺繍マルチカラーバッグ ¥143,000(3月中旬発売予定)
01 熟練職人の巧みなテクニック
JAMIN PUECHはシーズン毎に刺繍、レザー、ラフィアなどで構成されるアイテムを展開しており、中でもアイコンと言えるのがビーズバッグです。一点一点のバッグは、インドの熟練職人たちの細かな仕事とその正確さ、卓越した技術を駆使して、何千ものビーズやスパンコールを使い、時間をかけて作られています。多くの手仕事を要するデザインのため、一つのバッグで一週間の製作期間を費やすものもあります。
ビーズバッグには、ありとあらゆるテクニックの刺繍が繊細なタッチで施されています。無数の色と形のスパンコールを重ね合わせることで立体的なモチーフや独特な色彩を演出したり、ベースとなる生地自体にも細かい刺繍によってオリジナルの柄を描いたりと、毎シーズン、その発想とテクニックは私たちの想像を超えたクリエイションを生み出します。