D-due BASIC 2023 WINTER | H.P.FRANCE公式サイト

スペイン/ガリシア地方のブランド「D-due（デ･ドゥエ）」。1960年代から続く老舗のドレスメーカーを拠点とし、その世代を超えて受け継がれた洋裁の世界での確かなノウハウは彼らのものづくりのをすべてに活かされている。D-dueの衣服はすべて職人による手作業で作られ、全ての要素のディティールにまで細心の注意を払って作られるその意匠によって、他の衣服との圧倒的な違いが見て取れる。また、毎シーズン、現地のライフスタイルを投影したコンセプトとアートのような制作プロセスによって、ファッションの領域に留まらないブランドの唯一無二性が生まれた。

今回入荷するのは、ブランドのアイコン的なブラウスをフィーチャーしたD-due BASICのシリーズです。どのシーズンのアイテムともコーディネートがしやすく、デイリーに使えるシンプルなデザインながらも、計算されたパターンで違いの分かる、お洋服好きの為のスーパーベーシックとも言えるD-dueを代表する2つのブラウスのモデルを、スモークブルー、フォレストグリーン、パウダーピンクの3色で展開します。縫製してから染めの行程を行う製品染めの商品で、風合いの柔らかさとヴィンテージのようなムラやシワなど、美しいこなれ感が特徴です。

MODEL-1

「マント型」と呼ばれ、D-dueの中でも最も長く愛されるこのタイプのブラウスは、その名の通り、背面が緩やかにマントのように広がる、まさに背中で語るようなシルエットが特徴。前面は非常にシンプルな作りで、身幅の広さに対して脇がしっかりと締まる作りになっているので、袖を通した際に、そのすっきり感に驚かれる方も多いデザインです。元々は陶芸作家の日常着をイメージした2014年春夏「Wild Pottery」のコレクションに初登場したモデルで、やや広めの袖をざっくりとまくるときの所作の美しさ、カフスなどの装飾をあえて施さないことで現れる、作業をするときの手元の軽さが陶芸作家を思わせる、良い意味でのラフさと、ドレスメーカーが作る洗練されて上品な風格を持ち合わせたパターンです。毎シーズンディティールを変えて登場してきましたが、このBASICカプセルコレクションでは小さ目の襟とフロントボタンでよりシャツっぽく仕上げ、羽織としても、インナーとしても使えるアイテムにしました。やや抜き襟にしたカジュアルな着こなしも綺麗に決まります。

MODEL-2

近年じわじわと人気を博しているお次のモデルはハイネックタイプのブラウスです。ニットやカットソーで作られるハイネックとは異なり、構造上、頭をすっぽりと出すために大胆に広めに取られた襟ぐりは全くというほどストレスを感じず、また布帛で作られているため、ボディーラインを拾うこともありません。ブランドらしい身幅のゆったりとしたシルエットですが、非常に柔らかい素材を使用していて、丈も長すぎないので、襟のあいたデザインの洋服のインナーとしても、プルオーバーのように中に重ねてスウェット感覚でも使えるアイテムです。襟は折り返してモックネックのようにもできるので、Tシャツのようにシーズンを問わず、様々なコーディネートに取り入れられるのが人気の秘訣です。こちらもシーズンによって、素材やディティールを変えて登場してきたロングランのモデルですが、BASICでは通年使える程よい薄さのシャツ地を使用しているので、冬の間のニットやジャケットのインナーとして今から使えて、春には一枚でも着られるアイテムにしました。背面には2つポケットが付いていて、さり気ないアイロニーがブランドらしい1枚です。

About D-due

スペイン/ガリシア地方を拠点とする老舗ドレスメーカー発祥のブランド。デザイナーはロサリオ・フロハンとアルフレド・オルメドの二人。若手スタッフからベテランの職人までが大自然に囲まれたアトリエで家族のように生活することで生まれる、オートクチュールのように細部までこだわり抜かれたデザインと、グラフィカルなテキスタイルを用いたユニークで上質な素材、熟練したパターンメイキングによる着心地の良さが最大の魅力。ブランド名はダブルミーニングを意味し、物事を多方面から思考することの重要性を説いており、コンセプトとストーリー性に富んだコレクションを発表し続けている。