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ガリシアと日本を繫ぐスピリット
D-due DESIGNER
Rosario Froján(ロサリオ・フロハン)


スペイン/ガリシア地方を拠点に活動するブランド、D-due(デ・ドゥエ)。 2019年2月、旗艦店「D-due H.P.FRANCE(デ・ドゥエ アッシュ・ぺー・フランス)」が3周年を、さらにD-dueがビジュアルディレクションを手がけた「Exclusive By H.P.FRANCE(エクスクルーシブバイ アッシュ・ぺー・フランス)」が1周年を迎えた。このアニバーサリーマンスに合わせて、デザイナーの一人であるロサリオ・フロハン(通称:チャロ)が来日。彼女が感じる日本への想いを語ってくれた。
 
2019年2月に開催した来日パーティの様子。



ガリシアはスペインの中でも特別な文化を持つ場所です。昔から他の街と行き交う手段や情報量が少なく、独自の時間の流れが感じられます。それを不便だととらえる人もいますが、私はそんな場所ならではの居心地の良さが魅力だと思っています。この土地だけに流れる、魂に呼びかけるような空気感は、古くからガリシアに住みつくメガスという魔女が、訪れた人々を魅了しているからだとも言い伝えられています。
TAKA(アッシュ・ぺー・フランス創業者 村松孝尚)が初めてガリシアを訪れた時、どこか懐かしく郷愁を覚えたと言っていました。もともとガリシアは内側を見る文化で、スペインの一部でありながら孤立した島国のような存在。その上、職人気質で細かいことを淡々とこなすことが好き、一つの事柄に集中して取り組むことが上手といった、日本と相通ずる面もあります。だから、スペイン人と聞くと日本の方には少し遠く、距離を感じるかも知れませんが、ガリシアの住人にとってはとても近しい存在に感じるのです。

日本でアッシュ・ぺー・フランスと仕事ができることは、私の人生においてかけがえのない夢のような経験です。特に、日本のお客様と触れ合う時間は何よりも大切です。以前、スペインで出会った日本人と話をしていた時、私が日本人の考え方や感じ方を、マーケット上の数字や戦略の分析ではなく、文化として理解していることに驚 かれたことがあります。恐らく、日本のお客様とコミュニケーションを取るなかで、なぜD-dueの洋服が好きなのか、どんな考えを持っているのか、などリアルで純粋な想いを聞きながら、自然に学んで来たからだと思います。日本はもはや私にとって第二のホーム。ガリシアにもぜひ遊びに来てくださいね!
 
 

D-due CHARO SNAP


D-dueの2019年春夏コレクションは、スペイン/ガリシア地方で毎年7月に行われる海の守護神、聖母カルメンを祀った祝祭の日がテーマ。デザイナー、チャロ(Rosario Froján)のセンスが光る、とっておきの新作コーディネートを披露してくれました。
D-due × JACQUES LE CORRE

チャロらしいチョイスの中性的な印象の船乗りを思わせるマリンルック。バッグにはショールームを訪れたチャロが一目惚れしたJACQUES LE CORRE(ジャック ル コー)のイールレザーを使ったシルバーのリスボンを合わせたアッシュペーフランスならではのスタイルに。
PINK × BLUE

テーラードで使われるロロピアーナのリネン素材を使ったコートに、パンツと色違いのピンク×ブルーのセットアップを大胆に組み合わせたスタイル。コーディネートの楽しさを思い出させてくれます。