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D-due SPRING SUMMER 2020 LookBook

Morriña


-Welcome to the Summer- スペイン北西部、大西洋に面したガリシア地方の老舗ドレスメーカー発祥のブランドD-due(デ・ドゥエ)。 2020年春夏コレクションは、現地で話される独自の言語"ガリシア語"にしか存在しない「モリーニャ」をタイトルに制作。モリーニャとは郷愁や土地に対する想いや愛という意味が込められた言葉。ロサリオという名のブラジルに移り住んだ女性がガリシアで暮らす家族に宛てた一通の架空の手紙から今シーズンの物語が始まります。コレクションは封筒、切手、手紙、写真と4つのテーマに分かれ、それぞれテーマに付随する手紙の一文が添えられています。 モリーニャの意味する土地への愛と家族と過ごした夏の思い出、郷愁の気持ちを表現した美しいコレクションに仕上がりました。
 

 

1. THE ENVELOPE

(1月中旬より随時入荷予定)
 


 

2. THE STAMP

(2月上旬より随時入荷予定)

 

 

3. THE LETTER

(3月上旬より随時入荷予定)

 

 

4. THE PHOTOGRAPH

(4月上旬より随時入荷予定)
 
愛する家族へ、

モンフォルテで過ごした学生時代、雨の日と私たちの故郷の煌く緑に後ろ髪を引かれながら、私はようやくブラジルに辿り着きました。

ここでは私たちが慣れ親しんだものとはまったく違う生活が待っていました。この10年間私が着続けた学校の制服はもうないし、ルーゴの天気とは全く違い、毎日晴れて暑い日が続いています。もう誰も“暖かい格好をしろ”なんて言ってくれないよ。

皆に、エキゾチックな花がラペルに咲いた新しいリネンのドレスに身を包んだ今の私を見てほしい。この花の名前は分からないけれど、どうしようもないくらい強烈な色をしているから是非見てほしいの。アメリカ映画に出てくるような、麦わら帽子も一緒に買ったわ。ここではみんな被っているの。昨日なんて、誰かがグレタ・ガルボに似てるなんて言うのよ。でも本当にそう。本当にちょっと彼女に似ていると思う。

もう一つ、伝えておかなければいけない事があるわ。来週から私、シュガー・カンパニーで働くことになったの。だからママ、安心してね。ママがいつも学校の成績を見て言っていたような飢えに苦しむことは無いわ。私がいつかサトウキビ畑を経営する日がくるかも知れないよ。

ようやく最近、徐々に落ち着いて来たから、また近況を話すね。-全部うまくいけばだけど、次の夏にはきっと帰って皆に会えると思う。次会うときは、ビーゴの港でさよならを言ったときにどれだけ泣いたかを忘れてしまうぐらい、私がどんなに面白い冒険をしたか教えるわ。

おばあちゃんに大きなハグとどんな時でもあなたを思っているよと伝えて頂戴。遠くでカモメの鳴く声を聞きながら、おばあちゃんがネイビーブルーのコートを着て、フルナス海岸を歩いてる姿を今でも思い出すわ。

P.S. 本当かどうか分からないけど、世界で一番古いと言われているパームツリーの横に座ってる私の写真を一緒に送るわ。

みんなに大きなキスを。

ロサリオ