1998年にリスボンへの旅でインスピレーションを得たデザイナーが感じたことを具現化して生まれたバッグ“LISBON”
品質と技術は洗練されながら、飾らず気取りのない魅力を具えたジャック・ル・コーのアイコンバッグが誕生から25周年を迎えました
今回はジャック・ル・コーのセールスディレクターとして長くブランドに携わってきたスタッフと、プレススタッフがリスボンの魅力について語ります
PROFILE
照井 敬(写真右)
2003年アッシュ・ぺー・フランス入社
現在はH.P.FRANCE日本橋店をメインに、ブランドの良さを伝える伝道師として活動中
出海 今日子(写真左)
H.P.FRANCE Boutiqueスタッフを経て現在はプレスを担当
LISBONバッグの魅力
出海 リスボンが誕生から25周年、ここまで長く同じデザインを作り続けるブランドはそう多くないと思います。改めて、長く愛されるリスボンの魅力を教えてください。照井 今までに見たことが無いような近未来的なデザインというよりは、フォルムがとってもクラシックでどこか懐かしい雰囲気を感じるデザインで親しみやすいからなのかな。 もともとリスボンがデビューしてすぐにファッションやデザイン業界の方々がエディターズバッグとしてこぞって使ってくださったという経緯もあり、さまざまなモノを見て知っている方々に支持していただいている事も長く愛されている要因の一つだと思います。
出海 パリで帽子デザイナーとして成功したジャック・ル・コーですが、リスボンが生まれるきっかけやインスピレーション源は何だったのでしょうか。こういう形にしようとか、もともとコンセプトはありましたか?
照井 僕が聞いたのは、ジャックがクラシックでずっと長く変わらず使えるバッグを作りたいと思ってデザインを考えている時に、リスボン出身の友人にリスボンの街を案内してもらったりして過ごす中で感じたイメージを形にしたとか。
出海 そうなんですね!これまでの歴史の中でさまざまなコラボレーションを実現してきましたが、特に印象深いコラボレーションはありますか?
照井 マムッド・アクラムとのコラボレーションかな。 ブラントとブランド、作り手と作り手という関係以前に、もともとお互いをよく知る二人が思い出やそれにまつわるものをイラストにしてバッグに乗せてしまうというアイディアは聞いたことが無かったし、とても面白いコレクションでした。
出海 そういえばイラストではリスボンに足が生えていたりしましたよね!!
照井 そうそう、いろんなユーモアや親しみがあってバッグのコラボレーションとしてはすごく新鮮でしたね。
出海 コラボレーション以外に印象に残ったコレクションやアイテムがあれば教えてください。
照井 素材で言うとダチョウの足を使ったり、20年近く前にクロコダイルを使ったコレクションもありました。 クロコダイルってほとんどがツヤツヤの仕上げでいかにも高級できっちりした感じの物が多いなかで、ジャックがあえて表面のツヤを削って黒の消しゴムみたいなマットな仕上げで出したことがあって。 こんな贅沢な素材をあえてこういう仕上げで出すんだって驚きを感じました。 今でもブランドのベースにはそう言った驚きや意外性が変わらずに存在していると思います。
お気に入りバッグとの出会い方
出海 私が販売員当時に照井さんの接客を受けて、とてもキラキラした表情でショッパーを下げて帰っていくお客様の姿をたくさん見てきました。 リスボンの購入を今検討している方や、これから出会う方に向けて一言お願いします。照井 リスボンは変わらないデザインに対して素材と色で変化をつけて、どの世代でも性別でも使ってみたいな、と思わせてくれる魅力をいつも発揮しています。 店頭でもよくお客様にお伝えしていることですが、デザインに強い主張がないのでどんなスタイルにもなじみやすくて、持つ人のファッションを格上げしてくれる名脇役なんです。 このリスボンを持って、こんな洋服で、どこに出かけようか、と膨らむ想像は十人十色ですが、いつも持つ方を引き立てて主役にしてくれるバッグです。 オンライン上ではリラックスした状態でじっくりとご覧いただけますし、店頭で実際に手に取っていただくとさらに臨場感や高揚感も高まると思います。ぜひご自身のお気に入りのバッグ探しを楽しんでくださいね。