ASTIER de VILLATTE
Cat Incense Burner
フランスのライフスタイルブランド、アスティエ・ド・ヴィラットが届ける美しいコレクションの数々。純白の釉薬を纏った器は、彼らの代名詞とも呼べるでしょう。パリ唯一の陶器工房で18世紀パリの手工芸を継承すると同時に、エスタンパージュと呼ばれる技法を現代のテイストで蘇らせ、伝統とモダニズムを融合させています。古い器や忘れ去られたオブジェからインスピレーションを受けて、職人が残す「跡」を大切にした器は、土色が柔らかく透け、丁寧な手仕事でしか生み出すことができない、凛とした存在感を放っています。
今回ご紹介するのは、「Setsuko collection(セツコ コレクション)」の猫のインセンスバーナー。パリのアスティエ・ド・ヴィラットのアトリエにて、節子・クロソフスカ・ド・ローラ伯爵夫人の手により生まれました。口から匂やかな香煙をゆらりと吐き出すこの猫のお香立ては、自らを猫の王と称し、猫をこよなく愛した愛煙家としても知られた画家バルテュスを思わせます。
20歳の時にバルテュスと出会い、1967年に結婚した節子夫人は、バルテュスが亡くなるまで彼を支え続けました。バルテュスが愛した東洋の美を大切にし、着物を日常的に着こなす姿は多くの女性の賛辞を得ています。画家や随筆家としても活躍する節子夫人の感性、日本の美意識があふれたコレクションです。