こんにちは。二子玉川店の戒田です。
今回はこの春から新ブランドがリリースされました!斬新なデザインもさることながら
エコロジカルなバッグでこれからの注目ブランドです。
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2016年フランス生まれのdomestique(ドメスティック)はバスチャンとシモンのフランス人男性のユニットです。全行程で環境問題に配慮しており〈在庫ゼロ〉〈廃棄物ゼロ〉をポリシーに揚げています。 素材はベジタブルタンニンレザーを使っています。
フランス語で“市場”を意味する“マルシェ”をテーマにしたコレクションより、マルシェで野菜や果物を収めて陳列に使用している木箱からインスピレーションをうけた【CAGETTE POUCH】です。 レザーを無駄なく使用するためにパターンをデジタルでレザーカットしたものなど最新技術を導入しています。
こちらはフランス語で“市場”を意味する“マルシェ”をテーマにしたコレクションより、買い物籠からインスピレーションをうけた【SHOPPING CART】です。ハンドメイドと最新技術が融合された素敵なミニバッグです。
ミニバッグだけではなくトートバッグが明日19日金曜日よりリリースされます。
鮮やかなフルーツのようなカラーやベーシックな色まで全5色の展開となっています。滑らかな手触りのスムースレザーは持つだけで癒されます。
バッグにはフランス語で<自然環境に廃棄しない再利用可能バッグ。 エネルギー転換法に従い、このバッグは循環型経済の製品であるとともに持続可能な開発に貢献します。 >とプリントされています。このブランドの信念ですね!
デザインもパリらしい工夫がされています。
フランス語で“市場”を意味する“マルシェ”をテーマにしたコレクション。紙袋からインスピレーションをうけた【KRAFT BAG】です。 クラフト紙の表情をタンニンレザーにより再現、特にベージュは表面の陰影がはっきり見受けられます。本体上端のギザギザや紙紐の再現などこだわりのディテールです 。
シックなブラックもデイリーコーディネートにぴったり。さりげないけど何かが違う。そんなニュアンスのバッグです。
(画像出典
https://www.botanique-jardins-paysages.com/le-cageot-de-francis-ponge/ )
このバッグを見ていたらフランスの朝市の風景が描かれているフランシス・ポンジュの詩 「荷箱」を思い出したのでちょっとご紹介しますね!
フランシス・ポンジュは「わたしは自然に賛成する、物たちの側にたつ」と言葉を残しています。すてきなポンジュの感性が垣間見れる作品です。
Le cageot
A mi-chemin de la cage au cachot la langue française a cageot, simple caissette à claire-voie vouée au transport de ces fruits qui de la moindre suffocation font à coup sûr une maladie.
Agencé de façon qu'au terme de son usage il puisse être brisé sans effort, il ne sert pas deux fois. Ainsi dure-t-il moins encore que les denrées fondantes ou nuageuses qu'il enferme.
A tous les coins de rues qui aboutissent aux halles, il luit alors de l'éclat sans vanité du bois blanc. Tout neuf encore, et légèrement ahuri d'être dans une pose maladroite à la voirie jeté sans retour, cet objet est en somme des plus sympathiques - sur le sort duquel il convient toutefois de ne s'appesantir longuement.
(F. Ponge, Le Parti pris des choses, 1942)
<荷箱>
カージュ「籠」からカショ「牢屋」にいく途中にフランス語には「荷箱」というのがあります。目の粗い格子に編まれた、何の変哲もない、大きくもない箱。用途はもっぱら、ほんの少し息苦しいだけで病ないわけにはいかない。それらの果物を運ぶため、と決まっている。
使い終わったら無理なく壊れるように作られていて、二度は働くということはありません。そのため、中に入っている今にもとろけそうな、また雲をも思わせるような食べ物ほど、長持ちしない。
市場につながるあらゆる街角で、この箱荷はこうして光を放っている。やわらかな縦材の、傲り(おごり)の無い光を。まだ新品のままで、再び戻れず永遠に捨て去られ、ごみのあいだでぎこちない姿勢でいることに、いささかあっけに取られているこの物体は、つまるところ、もっとも好ましいもののひとつだ。 とはいえ、その運命については、腰をおろして延々と論じたりしないのが良いでしょう。
いつも市場へ行けばあるもの。実用性は認識されていてもその存在には目にも留まることはない野菜や果物を優しく包み込む木箱。「傲りのない光」が溢れています。その木箱が役目を終わり、壊される前のほんの一瞬を狙ったステキな詩です。
さてパリの生鮮市場のお話でしたが、この詩の儚さにも相通じるところから着想を得た素敵なバッグの
domestiqueをぜひお試しになってみてくださいませ。
それではまた次週まで。
【二子玉川店ブログ担当】 -撮影・執筆- 戒田格(かいだいたる)
国立愛媛大学法文学部卒業
学習院大学大学院人文科学研究科フランス文学博士前期課程修了。
goldie横浜店9年→二子玉川店(ただいま3回生) 気が付けば人生の五分の一がgoldie。
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